いつかあの羊に会いに

思い立ったが吉日

デッサンをしてみた。

1.影を描くと、「着地しただろう?」

それまで不恰好に宙に浮かんでいたような静物が、確かにしっかり座っていた。




2.「まず、見える線から描く」
目で見たままに描くこと、頭で先入観で描かないこと

なんとなく明暗を出したくて塗りつぶしていた部分について、そんな風に。
木材の年輪、レモンの表面の点などなどが目に入る。

じっと見ていると線を発見するらしい。その物の持っている性質、性格を。



普段はりんごのキズなんで見ない、とある若者。
齢を重ねてたくさん傷ついている人と長く暮らしているせいか、
そんな言葉がとても新鮮に聞こえたのでした。


画用紙の水平と垂直の話も、数学の話とは違っていて、
天から不思議と垂直に立っている私たちと、
モノで埋め尽くされて見えない大地の水平線の交差、というのか、、



絵って見える範囲のことを扱っているはずなのに、
想像力や感情まで込みでよい、というおおらかさと
写実の厳しさがあって、不思議な土曜日の午後となりました。