いつかあの羊に会いに

思い立ったが吉日

大きな栗の木の下で

栗の渋皮染液をもらったので近々染めようと思っている。



昨年からだったか、せっせと母が故郷に通って、手でイネ科やセイタカアワダチソウを引き抜いた。

栗の木が草に埋もれるほどだったのが、大きな木陰とたくさんの実をくれた今年の秋。


やっぱり草は刈るよりも、引き抜かないとだめなようだ。

ガソリン入れた草刈り機も何十年ぶりかに使ったけれど、、、けっこう草が絡まる。

なにしろ背丈ほどある。

梅の実よりも樹勢が弱くなってウメノキゴケのほうがたくさん採れそうなくらいだ。



冬の風邪や夏ばて、いろんなピンチを救ってくれたおじいちゃんの山。

山をきちんと手入れするとなんだかいいこともたくさんありそうだ。

まさに自然の恩恵。


頭で考えて、勉強して見ていただけの森林だった。

ああしなくちゃこうしなくちゃ、、と理論やニュースや遠い国のことばかり考えていた。

実感や経験を伴わずに空回りして。



梅の実を加工して梅干しという形にして食べたり、

ウメノキゴケを採って発酵させて羊毛を染めたりしていると、

体が山が喜ぶことをすこしづつでも教えてくれるように思う。

そしてこんなささやかな実感が、今小さいこどもにも伝わるといいなあ。