いつかあの羊に会いに

思い立ったが吉日

里の新緑

母の里へ思いがけず二泊三日、つつじの美しい庭であった。
四月にきた時には、ほーーほけきょ、とちょっと途切れたホトトギスの声。
ちょっと遠ざかって山の方から声が聴こえた気がする。

藤の花もまだ蕾ながら香り、今回は緑を山のように茂らせ、花を咲かせていた。
地元のおばあちゃんが元気に畑の世話をしている。

山の緑がこんなにも彩り豊かだったか、と思う。
黄色に近い新芽はまるで花のよう、赤っぽいクスノキのや、透けそうな柔らかいのや、
遠目に山の斜面に並ぶいろいろの木々。

そしてなんてところに住んでるんだろう、、、と街中の我が家。
それでもカラカラに乾いた塀に囲まれた緑に水をやると少しほっとした。