いつかあの羊に会いに

思い立ったが吉日

家のキンモクセイの木が枯れた

キンモクセイはシンボルツリーともいえる木だった。一昨年、夏の前だったと思うが、父が剪定を頼んだ業者が切りすぎたんだろうと思う。時期も夏前か夏頃、え?こんな時期に?と思ったことは覚えている。昨年秋まではなんとか花を咲かせていたものの、春先になっても新芽が出ず、梅雨にも茂らず、日本で一番暑い夏の連続で、とうとう枯れてしまった。地上部と地下部のバランスが崩れたこともあるだろう。コンポストを幹の側に移動させたことで、有害菌が土壌中に繁殖したのかもしれない。
キンモクセイは中国ではお酒にも使われる花で、飲めるほど安心、と、自家製石けん作りを毎年楽しみいしていただけに残念でならない。花も今年はまったくなく、秋に入って葉はほとんど枝から落ちていて回復の兆しもない。

みるとお隣のサザンカも夏前から枯れていた。庭の椿もこの夏を過ぎて葉がほとんどなくて無残だ。虫害もあるようだが、驚く。

木とその家の 人の死が連動しているということがちょっとわかる出来事だった。祖母が亡くなって二年目の夏に、木も生気を失ったかのようで、荒れ気味の家周りがなんとなくさみしい。


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